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受講者インタビュー

エントリーコース実践コーススキルアップ研修を実際に受講された皆様にお話を伺いました。
是非ご覧ください。(随時追加してまいります)

受講者インタビュー

 

できること・できないことを知るために、場数を踏もう。

直江 麻衣子さん (2014年度受講)


 私の住んでいる街は、東京五輪が開催される湾岸部だということもあり、我が子の故郷となる街つくりに真剣に取り組みたいという想いを持っていました。また、異なるニーズや文化を持つ、企業と学校・地域をつなげ、教育現場に変化が起きることによって、子どもの成長がどのように変わっていくかにも興味もあり、受講してみることにしました。キャリア教育について、エントリーコースで学んだ概論についてはとても共感をするものの、実際に現場に入った時に、自分に何ができるか、何が大事になるか、または何が難しいかは、場数を踏まないとわからないように感じました。実践コースでは、現場とコネクションを持った現役キャリア教育コーディネーターと一緒に活動できることがわかったので、挑戦してみることにしました。

メンバー内に「本気の想い」が浸透しているか?

取り組んだ活動は、小学6年生が、憧れている仕事人に、自ら手紙を書き、学校に招待し、仕事人から仕事の本当の姿を聞くプログラムでした。礼儀やおもてなしも付随して学び、一連の授業の後には、今後の自分の将来について、思いを深め、できれば行動力に結び付けたい、という内容です。実践コースのメンバーは、手紙を書く授業から見学に入り、仕事人の話を聞いた後に、どのように振り返りの授業をするか、シートや仕事人へのお礼の形などを担当教諭に複数回提案をしました。当日の運営の事前準備や片付けも携わり、振り返り授業にも参加して、生徒たちの変化を定量的、定性的に効果測定もしました。
 活動をしながら感じたことは、メンバー内に「本気の想い」がうまく浸透していないと、難題や課題が出た時に乗り越えられず、その結果が、子どもたちにも影響することがある、ということです。それが教育現場の緊張感だったと感じました。キャリア教育プログラムを実行するための成功の鍵は、真剣に目的を練り、それにあった方法をさらに練って、実行するメンバーに同じ想いを共有、浸透することだと感じました。
  「子どもたち」や「学校」といっても地域、学年によって多種多様ですから、観察しながら動く、試すという行動力が、“わからない現場をわかっていく”鍵になると感じました。その最初の一歩として、実践コースでのトレーニングは、毎回の活動を振り返りながら、課題の整理や次の方策を練るので、実践経験が積める点で、大事だったと思います。上手くいってもいかなくても、大きな気づきが残ると思いました。

地域のつながりを強める土壌作りを

これから、2020年の東京オリンピック・パラリンピックと学校教育をつなぎ、五輪を教育資源として、役に立てる立場を見つけて、動きまわってみたいと思います。しかし、そのために、地域のつながりを強める土壌が作りは不可欠と実感しています。いろいろな興味や関心を持つ地域の人が、一つの活動に知恵を絞り、労働力を提供してもらうためには、本気を固め、方法を練るのが大前提として不可欠。
 新しい街に住んでいるため、教育資源の開拓だけでなく、つながり作りのために、開発が進む街での交通安全から始め、ボランティア活動への啓蒙、ホームページでの必要な情報をタイムリーに提供する広報活動など、地道な活動から始めています。4年後に間に合うかなぁ、と思うこともありますが・・・

(2016年6月)

『まずは自分が変わることから』

河村慎一郎さん(2013年度受講)

自分が知らない言葉に出会いたい。

現在、大学で働いています。19歳や20歳の子たちをよく見るのですが、自分で決められない子たちが増えてきているように感じていました。年々、低年齢化してきているような気も・・・。例えば、「この授業をとるメリットって何ですか?」という質問をしてきたり、「このルールを破ってもいいですか?」という質問があったり・・・ 一方でとても活発に活動している子もいて、その差が広がってきているのでは?という問題意識がありました。それがもし取り返しがつかない状態になるのであれば、いま、自分に何かができるのではないか、と思ってキャリア教育コーディネーターの勉強をはじめました。できるだけ自分が知らない言葉に出会いたかったので、高校生よりも中学生、中学生よりも小学生に出会ってみて、自分が言葉を変えられるのかを試してみたいと考え、小学生を対象とした実践を希望しました。

キラキラした大人に出会えるように

実践コースでは、小学校6年生約60人を対象とした授業のコーディネートを実践しました。ゲスト講師は8名。1回20分×3回で、話を聞いてみたいと思う3人の話を聞くというスタイルにしました。授業のテーマを考える際、最初のチームミーティングで、「キャリア教育とは一体なんなのか?」と「小学生にキャリア教育はどうすれば伝わるのか」を話し合いました。そこでの結論をもとに、学校の先生に提案しました。結果としては、「自分らしく生きるためにどうするか?・・・子ども自身がやりたいという思いを持つこと、自分にもできるという思いを持てること、そこから自分らしく生きる意欲につなげよう」というストーリーにたどりつきました。そのため、ゲスト講師を選ぶ基準としては、「いまキラキラと輝いている人」を条件としました。子どものころにキライだと思っていることも将来につながる可能性があると考えていたので、キラキラした大人が自分のダメなところやキライだったところも語り、「そんな自分だってできたんだよ」と自分の言葉で伝えてくれたら、子どもたちも「自分もできる」と思えるのでは、と考えました。

相手に伝わることばを探す

チームとしての活動は、キックオフが11月中旬、授業の本番は2月半ばでした。チームは僕の他に女性が2人。1人は遠方だったので、予定を合わせるのが大変で、ミーティングでいちばん話題になるのは、「次、いつ集まれる?」でした。そんなこともあり、授業当日の他にメンバー全員が集まったのが4回程度、それに加え、実際に学校におうかがいしたのは授業前に2回なので、授業も含めると7−8回は集まって活動していました。ただし、平日の午後から集まり、そのままメンバーで飲みながら話したこともあるので、一回の打ち合せの時間はかなり長かったと思います。メンバー間での情報共有はメールが中心でした。「私がやります」という積極的なメンバーが多かったので、必要な資料作成は比較的スムーズにできたと思います。僕はチームを代表して学校の先生との連絡をとっていました。先生との連絡は細かいことも含めると合計6回くらいあったのですが、自分が使っている文脈が伝わるのか、本当に大丈夫なのか、をいつもいろいろと考えました。学校の先生は本当に忙しいので、短い言葉で正確に伝えるにはどうしたらいいかを工夫しました。

人を変えたいのであれば、まず自分が変わる。

キャリア教育コーディネーターとして自分が学校に入る場合、先生がいて、ゲスト講師がいて、我々キャリア教育コーディネーターのメンバーがいるのですが、みんな価値観が違います。その中でやっていかないといけない点がいちばん大変です。これは、自分をふりかえることになったというか・・・「ホントにこれでいいんだろうか?」と、つまずいたこともありました。この講座に来るみなさんそうだと思うのですが、僕も「子どもに成長してほしい」とか「来てくれるゲスト講師にもプラスになるものを得て帰ってほしい」とか、なにかしら「人を変えたい」と思っていました。でも、そう思っているのであれば、まずは自分が変わらないといけないのでは?と気づきました。自分がこれまで積み上げてきた文脈を通そうとするのではなくて、いちど「本当だろうか?」「なぜ自分を変えないんだ?」と問いかけ、自分のやり方を見直すことが必要でした。しかしこれはもしかすると、人によっては、いちばんツライ作業になるかもしれません。経験があればあるほど、これは残酷なことだったりするので、直面したときにどれだけがんばれるか、というのは大事かなと思います。では自分が変われたのかというと、実はそんなことはなくて・・・。普段の自分であれば、話を聞いて必要なときだけプッシュをするというタイプでしたが、今回は、講師の方から「リーダーとして少しひっぱってみては」と言われて・・・やってみて失敗した部分も含めて、少しは変われたのかなと思います。

自分自身が広い視野を持つことから。

授業で出会った子どもたちはみんな素直で元気で、でも大人と出会うと、目が輝くというか・・・子どものうちにいろんな価値観に出会うことって大事なんだなと思いました。実践コースの最後の活動のふりかえりの際、僕は学んだこととして「みんなを巻き込む」をあげました。担任の先生がいて、校長先生がいて、ゲスト講師がいて、みんなそれぞれ想いが違うのですが、それでも「一緒にやろうよ!」と言えたのは、「自分が楽しもう!」と思えたからかもしれません。いろんな価値観の人がいて大変だけど、そこで苦労をするのもいいのではないか、人に影響を与えたいのであれば、自分が楽しんで変わろう・・・と。  また、この講座を受けてみてよくわかったのは、学校の先生相手に「教育ってこうだよね」なんて偉そうなことは言えない、ということです。だったらもっと現場を見て、いろんな人に出会って、自分自身が広い視野を持っていないと、メッセージなんて持てないんじゃないかなというのが、ここでいちばん学んだことかなと思います。

(2014年10月11日 実践コース説明会より)

『学びの環境を変えるために』

沼田翔二朗さん(2013年度受講)

学びの環境を変えるために

受講動機のいちばんは、「学びの環境を変えよう」ということでした。普段は群馬県で活動しています。群馬は不登校・ひきこもりの支援はあるんですが、学校教育と連動したキャリア教育の取り組みはまだ少なかったので、群馬でそういう場を作りたいと考えていました。いまは休学中なのですが、もともとは大学院で「能動的学習」という学習方法を研究していました。PBL(Project Based Learning)など、大学教育の中で大学生と一緒に活動してきたのですが、高校でも取り組みをしてみたいと考えていました。しかし、学ぶ環境がなかったので、環境を変えようというのが受講のきっかけです。実践コースの受講も「これしかない」と思っていました。群馬県にモデルがないのでモデルを作りたい。そのためにはお金を稼ぐ必要があって、そのためには授業の質が問われるので、自分を磨く必要がある・・・いろんな意味で人生をかけて受講していた感じです。

既存プログラムの「向上」フェイズ

実践コースで取り組んだ活動は、高校1年生180名に対して、12月から4月までのカリキュラムでした。現一年生が新一年生に対して自分の高校の魅力を伝える45分間の交流企画を作るというもの。交流企画のために現一年生は1年間をふりかえり、何を新一年生に伝えるのかを考えるという、全部で8回の授業です。この授業は3年前からやっていたので、プログラムのだいたいの流れはあり、フェイズとしては「向上の時期」でした。そこで担当の先生からは「生徒同士の議論が深まるようにしたい」「生徒同士で進行できる状態にしたい」というニーズが出てきていました。なので、実際に工夫したこととしては、「進路係」という進行役を作ったことと、議論を深めるためにワークショップ形式にしたり・・・という提案をしていきました。しかし、できなかったこともたくさんありました。いちばんの失敗は、外部人材です。カリキュラムの中には大学生に協力してもらう部分があったのですが、お願いする大学生の連絡をしなさすぎて、大学生に叱られたことが失敗でした。大学生も忙しいのですが、社会人よりは時間があるだろうという勝手な甘えもあって・・・

正直ツラかったチームでの活動

チームメンバーは、僕の他に長野在住の方でした。僕は24歳だったのですが、相方は50歳代。身長の差もあったので、先生や生徒には「凸凹コンビ」と呼ばれて覚えてもらうことができました。しかし、群馬と長野、また講師が東京だったので、ミーティングをするには予定が合わなかったんです。全8回の授業は全員参加ですが、10回以上あったミーティングは、メールでやりとりしたり、スカイプでやりとりしたり、ということをしていました。正直・・・つらかったです。とくにWEB上でのやり取りの際は、コミュニケーションエラーが発生したこともありました・・・。価値観の違いもあったのですが、授業とは関係ない話もたくさんして、相方とは良い関係を作ることができたと思います。

また、講師が「人に妥協しない」精神の方で、ものすごくクオリティの追求をするんです。これはおそらく我々の甘えなのですが、「このくらいでいいだろう」とか「このワークシートで流れが組めるだろう」で提出すると、すべてに赤が入るような状態でした。僕と相方の二人で「・・・途方にくれましたねぇ・・・」なんて、ため息をつくこともありました。でも甘えていた部分を指摘されたことで成長できたと感じました。

高校生が変わる瞬間に立ち会えた

いちばんやりがいを感じたのは、高校生の変化の瞬間に立ち会うことができたことです。現場に入ると、自分が思い描いていた高校生像と、本当にリアルな高校生像に、ギャップがあったりします。どちらかというと性善説で生きていたので、高校生はきっと素直だから言ったらやってくれるだろうと思って学校に行ったら、全くそうではなくて。でもそれは生徒に意欲がないというわけではなくで、こちら側が生徒の意欲感心を寄せられていないということなので、いかに興味関心を持てる環境を作れるか、ということなんです。また、「議論を深める」という先生からのニーズがあったのですが、授業の中で実際に議論が深まっていく様子や、高校生が変わっていく瞬間が見れたというのは、凄くやりがいを感じたし、自分としてもやってよかったという実感を持てました。自分もこういう仕事をどんどんしたいと思えました。

「これから」に活かすべきこととは?

いくつか学んだことをあげてみます。まずは、生徒が変わる瞬間を見逃さないこと。生徒自身が勇気を持って質問したり働きかけたりすることってあるんですが、いまの大学生とかも、自分も評価してもらいたいという思いがある。大人にとっては何気ないひとことでも、その子にとっては勇気を持って起こした行動だったりするので、それを見逃さずに声をかけられることは大事だなと思いました。次に「伝える」と「伝わる」は違うということ。自分がやってほしいことがあっても、伝えることと、それをやれる状態になることは全く違うのだな、と。また、「“誰のためか”は当然で“誰の視点か”」。子どものため、先生のため、関わる企業のため、は仕事をする上で当たり前のことだと思うのですが、もう一歩先にある「誰の視点なのか」が大事だなと思いました。例えばワークシートなど、大人の目線では使えるのですが、よく講師に指摘されたのは「これでは高校生ができないよ」ということでした。なので、授業の中でもワークシートを使っている様子をしっかり見て、どこでつまずくのかを観察したり、授業後に高校生と話をして反応を確認したり・・・ということをしていました。「自分が高校生だったときにわかっただろうか」もいつも気にするようになりました。また、先生向けの授業進行案を作るときは「先生が進行しやすいように」作る必要があるということも意識するようになりました。  いま、群馬で活動を展開していますが、おかげさまで、ある高校でコーディネーターとして活動させていただいています。そこをしっかりとやっていきながら、僕が重要だなと思っているのは、「自ら答えを作りだしていくこと」なので、高校の教育現場で先生と協働しながら、これからの高校生の学びに貢献したいと思っています。

(2014年10月11日 実践コース説明会より)

 

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